わんこころについて

わんちゃんへの癒しは、人をも癒すこと

「へ～　わんちゃんって、笑うんだぁ」
犬に表情があるなんて思いもよらなかった私にとって、
これは、大きな発見でした。

私たちを見る、あのキラキラした目！
時々、すねたように見上げる、あのなんともいえない、愛おしい目。
わんちゃんと暮らすようになってから、いろいろなことを感じるようになりました。

お散歩の途中で知らない人と話が弾んだり、木々の変化が目にとまったり、
わんちゃんと歩く朝の道は、私にいろんなことを教えてくれました。
そんな時、ふと目にとまった新聞広告で、わんちゃんリフレクソロジーを知りました。

「コレだ！」という、ヒラメキを信じてスクールに通い、
今ではドッグセラピストとしての私がここにいます。

スクールでまず教わったのは、わんちゃんへの癒しとしてのマッサージでした。
その時、はじめてわかったのです。
「私は今まで、ずっとわんちゃんに癒されてきたのだ」と。

多くの人がわんちゃんの素直な眼差しに癒され、
自分を必要としてくれる存在に力をもらい、時にはほめられ、
今までたくさんの愛をもらってきたのです。
わんちゃんを癒す側に立ってはじめて、ほんとうは自分が癒されていたのだと気づきました。
世界が１８０度変わったのです。

私がこの仕事を通してできること。
それは、いつも癒されている飼い主さんのかわりに、わんちゃんを癒してあげること。

わんちゃんが気持ちよさそ～にしていたら、飼い主さんも嬉しいはず。
時には、病気のわんちゃんや年老いたわんちゃんにも出会います。
いつもつらそうだったり、痛そうだったり、不安そうだったわんちゃんが、マッサージをするとうっとりして。
その目を見て、飼い主さんが涙することもあるのです。
そんな時、この仕事をやっていて良かったな・・・。
心からそう思うのです。

私たちを日々癒してくれるわんちゃん。
そのわんちゃんを癒してあげることで、飼い主さんの心も癒すことができたら。
そうしたら、またわんちゃんは癒され、家族が癒され、そのまわりの人たちが癒され・・・。
そんな風に癒しの輪が広がっていくことを願いながら、日々活動を続けています。

更なる癒しを求めて

わんちゃんのお仕事を始めて気付いたのは、
決して、楽しいことばかりではありませんでした。

さまざまな事情があるとはいえ、飼い主さんに捨てられ、処分されていく罪の無いわんちゃんたち。
あるいは、捨てられないまでも虐待をうけるわんちゃんもいます。

「わたしに何かできることはないか？」

そう考えていたとき「国際セラピードッグ協会」と出会い、処分されそうなわんちゃんのレスキュー活動や、セラピードッグの派遣活動など、いろいろな「命を救う」活動があることを知りました。
わんこころでは国際セラピードッグ協会に収益の一部を寄付することからスタートし、
「かつらお動物見守り隊」「サンタの家」などへの支援を続けています。